『またしても、森林伐採事件です。今度も大幅な面積で、天人の仕業かと・・・』
「・・・」
銀時を筆頭に、神楽・新八も赤いメッシュの少女を睨む。
「あはは・・・バレちゃった」
「バレちゃったじゃねぇよォォ!!!お前『やるな』ってアレだけ言ったろ?!」
「私じゃなくて風がやったんだよ」
「そうアル。がやったんじゃ「分かってるくせにテメェは口出すな!!」
「銀ちゃん煩い!ねー新八くん」
「僕も銀さんと同じ思いです」
「・・・ハア〜ァ〜」
「首振る前に謝罪しろ!!!」
煩いなァ・・・と銀時を睨み返すのは 。
実は『胡蝶』という戦闘種族であり、大きな扇子と赤いメッシュが特徴的だ。
彼女にはいつも風の精がいるようだと周りは言っている。
「だって、練習しなきゃ」
膨れながら言うこの厄介な娘、実は風を操ることが出来る。
それは解っていた銀時たちも、どうしてが『カマイタチ』という技を習得したのかは解らなかった。
解ったのは数ヶ月前・・・それは、家の中で発覚した。
『奇怪な事件が発生しました!!森の木々が広い面積に渡って伐採されているのがわかりました!とても・・・』
「銀ちゃん、『バッサイ』って何ヨ?」
まず、神楽の一言があった。
銀時は少しも考えるそぶりを見せず、言ってのけた。「アレだよ、ヅラが取れる瞬間だ」
「なんだそりゃあァァァァ!!!!」
「銀さん、神楽ちゃんはその瞬間を見たことがないと思いますよ」
「あるだろ。少なくとも俺はあるぞ」
「そんなのどうでも良いんだよォォ!!!」
神楽の叫び声は台所まで響いた。
「なに〜?」とがテレビに集まる群衆へ加わる。
「じゃあ新八お前、説明できるのか?あァ?」
「・・・さん、『バッサイ』ってなんですか?」
「テメェも知らねぇんじゃねぇかよォォォォオオォォ!!!!」
ギクッと肩を震わせたをみた新八は、『知らないのか』と思った。しかし・・・。
「・・・木を切って・・・資源・・・するの」
「いや、何で片言?」
片言の日本語でいかにもな説明をするを可笑しいとも思えただろう。
「チャン、何か知ってんの〜?」
やる気なさげに訊いた銀時に、余計肩を震わせたはボソッと呟いた。
「やばぃ・・・」
「はっ???」
近かった新八以外、聞き取れなかった。(つか、聞き取る気もないやつも居たが)
踵を返し、歩き始める。
「あっ、食べてなかった忘れてたチーズケーキ今日〜」
「オイ待てェェェ!!!めちゃくちゃ言動可笑しいぞォォッッ!!!!」
新八の突っ込みは健在です、母さん・・・(誰)
「・・・実は、アレは私がやったわけですが・・・」
「「知ってます」」
「銀ちゃんは聞く気なかったアル。」
「うるせぇ神楽ァ!俺はもともと聞く気あったぞ!!」
銀時と神楽がぎゃあぎゃあ言っているのを見ていたは、呟いた。
「 テ メ ェ ら 聞 く 気 あ ん の か コ ル ァ 」
「「アルッス!!!!!」」
「二人とも言動可笑しいです」
新八の突っ込みは健在でしょうか、母さん・・・(だから誰)
「で、何があったんです」
新八の言葉に冷や汗を垂らしたままのが答えた。
「・・・扇子でいつも攻撃してるカマイタチ・・・あれの練習」
カマイタチといえば、今まで幾度とが使っていた業だ。
扇子で風を起こし、刃の形となって容赦なく全てを切り刻んでいく。
白い刃は何度も銀時たちを餌食としてきた。
「でも、はいつも銀ちゃんで試してるヨ」
「俺は実験台か何かか」
「うん、銀ちゃんで試してたけど」
「実験台だったのか!!!」
「哀れですねぇ・・・」←コイツも実験台
は扇子を指差して宣言した。
「実は新たな技をあみ出してるの!!」
「「新たな技ァァァ!?」」
「銀ちゃんで試される日を待つアル」
「テメェ縁起でもねェこと言ってんじゃねぇぞォォォ!?」
銀時は恐ろしかったのか、柄にもなく真っ青になって否定した・・・が、の微笑には気付かなかったようだ。
「・・・・兎に角、森林伐採は止めてください!!」
「はぁ〜い・・・」
といいつつも、まだ未完成だった新たな技を試す場所もないの・・・冒頭に至る。
「で、技は出来たか?」
神楽の言葉に、途端は満面の笑みを見せた。
「うんっ!!!」
そして、ソレは銀時と新八に向けられた。
「・・・実験台、準備はいい??」
「「・・・・遠慮させてくだ「楽しみネ〜〜!!!!」
数分後、カマイタチよりもさらに威力が上がった技を喰らった二人は、急遽救急車に運ばれた・・・
しかし、の研究は続かない。
きっと森林伐採事件は『X-FILES』で取り上げられるだろう(笑)