「 これは、一匹のネコが出逢ったひとつの切ない物語 」





黒いネコと小さな愛






■ 物 語 を 読 む 前 に

 この話は、よろず屋東海道本舗のドリーム小説と書き方が違います。
 視点はネコで描かれており、主人公(志摩・ヒロイン)を中心とした物語ではありません。
 そのため、名前変換が出てこない場面もあります。ご了承ください。
 また、ネコが志摩へ恋をする話を描いています。
 彼にはヒロインがいるので、悲恋するものだと思っておいてください。
 悲恋が嫌いな方、擬人化が嫌いな方、その他「ダメだ」と思った方はご覧にならない方がいいと思います。


■ イ メ ー ジ 曲 に つ い て

“黒いネコと小さな恋”は、大塚 愛さんの「ネコに風船」という楽曲を元に作成しています。
 楽曲の著作権は大塚 愛さんのものであり、この物語の著作権は私にあります。
 もしよかったら、聴きながら読んでみてください。
 いろいろリンクする場所もあると思われます。
 これは非公開のものなので、密告などの行為は一切禁止させてください。


■ 設 定 資 料

 ・黒い毛のネコ
    商店街の小さい本屋と冴えない八百屋の間を住処にしているネコ。
    人間が嫌いだったのだが、志摩に優しくされてから少しずつ気に掛けるようになった。
    徐々に、気に掛ける気持ちが恋心へと変化する。
    志摩から付けられた名前は「ココ」。理由はネコの毛がココア色のようだから。

 ・志摩 義経
    黒いネコが気に掛ける相手。初日、ネコに食べ物をあげてから少しずつ仲良くなる。
    ネーミングセンスはあまりなく、それは解っていないようだ。
    ヒロインとは両思いだが、自分の気持ちに気付いていない。

 ・永倉屋ヒロイン
    大きな家に住んでいる、ご存知永倉屋を経営する主人公。
    志摩とは両思いだが、今の関係が崩れるのが怖くてあまり積極的になれないようだ。
    責任感が強く、料理上手。彼女が作る料理はどれも美味しいと評判だ。

 ・愛犬 リコ
    ゴールデンレトリバー犬、雄。ヒロインの家で飼われている。
    ネコの言葉も解り、よきアドバイザーとなっている。
    しかしヒロインにべったりで、何処か志摩を疎ましく思っているみたいだ。