「あ。、偶然だね」
人だかりの中心にいたのは、駿河香。
彼はかなり人気のモデル『キョウ』として有名なため、人だかりが出来ていたのだろう。
「かっ、香ちゃん!?」
は香を見ただけで顔が赤くなる。
そして、周りの女性はみんなを見る・・・いや、睨む。
「なんでこんなところに居るの?!仕事は??」
「今日はオフ。だからここで定期考査の勉強してたんだけど・・・」
周りを見てみる。
女性陣は香に見られて騒いでいる。
「定期考査?私も!!は家でやるらしいけど、私はこういうところじゃなきゃ勉強する気にならへんのよね」
「あはは、おれもそうかも」
話をするのはいいけど、が気になるのは回りの女子高生みたいな群衆。
香もそれに気付いたのか、
「一緒に勉強するか?何処か場所を変えてさ」
「・・・え、いいの?」
「もちろん」
「いくっ!」
香が席を立ち、の傍に来る。
周りの女性陣は名残惜しそうだけど、こんな煩いところで勉強も出来ない。
図書館を出たはいいが、後ろの女達は何処までも付いてくるようだ。
「そうだ。おれの家に来る?それならゆっくり出来るだろうし」
えっ!?とは驚いた。
それは後ろの女性達も一緒みたいだ。
「いーの!?行きたい!!」
大好きな香に会えた上に、家にまで行けるなんて思ってもなかったは、嬉しそうに言った。
マンションのエレベータで上がり、香は少し前に行ってドアを開いた。
「どうぞ。」
「お邪魔しまーす!」
は遠慮なく中に入る。
今頃、マンション入り口ではファンがいっぱいいるのだろう。
「ぅわぁ・・・・・・」
中に入ったは吃驚した。
「すごい綺麗に片付いてるね!」
「そう?姉がいるからかな・・・」
には初耳なことだ。
「え?お姉さんが居るんだ!」
「そうだよ。姉貴結婚してるんだけど、志摩さんが惚れたときがあってさ」
「へぇ〜、綺麗なんだね」
「そうでもないって・・・志摩さんもに夢中だし」
「は志摩さんに夢中だし!!」
あの二人を想像した香とは、お互い笑いあった。
リビングで二人は教科書などを開いた。
「私は英語やろうかな」
「じゃあおれも」
英語を机一面に開き、ようやく勉強開始。
「うぅ゛・・・わかんない・・・」
早くもが唸る。
器用にシャープペンを回して首を捻る。
「どれ?」
そんなに香は同じところを覗き込む。
内心彼女の中では香が近くに居ることに対してめちゃくちゃ照れていた。
「You who sings a very good song want to see it.」
綺麗な発音で香は読み上げ、下の問題を見る。
「これを和訳しなさい・・・か。」
「う〜〜・・・英語なんて嫌い・・・」
は早くも呆れモードだが、香は真剣に問題に取り組んでいた。
「、これは関係代名詞が使われてるから・・・『sings a very good song』が前の説明になってるんだ」
「前のって・・・『You』の説明なの?」
「そう。それを踏まえて訳してごらん」
少し考えたが、は自信なさそうに呟いた。
「とても上手な唄を歌う・・・あなたが見たい?」
「正解!」
「うそぉっ!!」
「よくできました」
は嬉しそうに笑った。
「香ちゃんの説明が上手なんだよ!!」
それからも、二人は楽しそうに問題を解いていった。
「・・・香ちゃん、これって訳したらどうなるの??」
「I have been absorbed for a while to you・・・え」
「・・・あれ?香ちゃん??」
「、これは・・・現在完了形だから、この公式を使って訳すんだ」
「で、なんて言ってるの??」
「うーん・・・ま、自分で解いてごらん」
「えー!!わからへんよぉ・・・」
「おれはよく分かるな、この気持ち」
「へ??それってヒント?」
「そうだな。もきっとこう思ってると思うよ」
「・・・うーん・・・明日に聞いてみようかなぁ・・・」
「そうしてもいいかもね」
とても楽しそうな、English story...